祀
本日は午後2時よりこのお寺の地域、身延町市之瀬の地域のお祀りする「鬼子母神、「風祭」、「杵地蔵尊」の年一回の例大祭が行われました。毎年9月の第二日曜日に会場を当山に於いて合同で行われるものです。例年ならば地域の方々も何人か参加して一緒にお祭りをするのですが、今年は感染症の影響により区の役員とお祭当番の方のみの大祭となりました。
それぞれの神様をお祀りするのですが、どのような経緯でこれらの神様をお祀りしたのか、などは判然といたしませんが、「鬼子母神」に関して言えば、おそらく子授け、安産、子育て、子供の福徳の意味、また法華信仰の地である市之瀬に於いて法華経の守護神として、信仰の守護神としてお祀りされたものと推測されます。かつては村墓地の一角にお堂があったと聞き及びます。現在はお墓というものが死者を葬る場所程度にしか思わない人が増える中、一昔前までは、自身や身内と先祖をつないでくれる場所、つまりは現在・過去をつなぎ、そこに鬼子母神をお祀りすることにより未来までもつなぎ、過去・現在・未来の三世をつなぐ場所であったのではないかと思われます。そのお堂も朽ちてしまい、解体することとなったようですが、その際にご尊像をお寺に安置したようです。古いですが、立派なお厨子に入り、鬼子母尊神が十羅刹女とともにお祀りされています。
杵地蔵尊は私も一度お参りしたことがございます。山の中、尾根に鎮座ましましておいでですが、どのようなお地蔵様なのかはよくわかりませんでした。古くよりお祀りされていたようではありましたが「風祭」「杵地蔵尊」については郷土史などを勉強なさっている方の方が詳しく知っていると思われます。
このような郷土の信仰を後世にもつなげていく為にも、またよく調べておきたいと毎年思っているんですけど、結局調べるのを忘れてしまいます(笑)
さて今回は地元の信仰を書かせていただきましたが、ブログをお読みになった方で、「私の地元の信仰」など何かありましたら、FB、Twitterにもコメントいただけると嬉しいです。
大正15年〈皇紀2586 西暦1926〉の今日、
明治ミルクチョコレートが発売されたそうです。